年代別の終活意識とエンディングノートの役割
20代：デジタル資産の整理と「人生のやりたいこと」の可視化
若い世代では終活を遠い話と感じがちですが、20代が思うエンディングノートは「死への準備」ではなく、「人生をより良く生きるためのセルフマネジメント」ツールと考える人が多くと、ポジティブ目線で終活を始める20代が増えてきています。
この20代でエンディングノートを書くことは、未来の目標や価値観を整理する最高の自己投資となるので積極的に取り組んでいただきたいと思います。
20代が記録すべき最重要項目
この世代がエンディングノートに記しておくべきことは、資産や葬儀よりも、日々の生活に密接に関わる情報です。
どいうことかといえば、
- 最重要：デジタル遺産管理:
SNS、サブスク、オンラインゲーム、クラウド写真などのID・パスワードをリスト化。
家族に「迷惑をかけずにアカウントを整理してもらう」ための最優先事項です。 - 人生の目標（バケットリスト）:
「いつかやりたいこと」を可視化し、キャリアや資産形成の方向性を明確にします。 - 緊急時の情報:
急な事故や入院時に「誰に連絡してほしいか」「ペットはどこに預けるか」といった、家族や友人に負担をかけないための連絡・指示系統です。
30代：家族への責任とリスクヘッジのための「資産・負債」整理
30代は社会人として責任が増し、家族構成や資産状況が大きく変わる時期です。この時期の終活は、「残された家族の生活を守る」ためのリスクヘッジが核となります。
30代がエンディングノートで確認すべきリスク項目
住宅や子どもの教育、生命保険など、30代は人生で最もリスクを抱える時期です。
エンディングノートにそれらの情報を整理することで、家族に万が一の事態が起こっても経済的な混乱を最小限に抑えられます。
- 資産と負債の可視化:
住宅ローン（負債）や保険（資産）の契約内容を整理することで、万が一の際の団信や保険金がスムーズに家族に渡るよう準備します。これが「お金の終活」の土台です。 - 医療・介護の初期意思:
両親の年齢も上がり始めるため、自身の医療意思に加え、「介護が必要になった際に誰に相談するか」など、家族全体の将来的なリスクについて初期的な考えを記します。 - 子どもに関する情報:
子どもの通院履歴、学校の連絡先、金融口座など、万が一の際に配偶者以外でも対応できる情報を整理しておきます。
40代〜50代：家族や自分の人生を見据えた準備期
子育てや介護など生活環境に変化が生じるこの年代は、家族のためにも具体的な終活を意識し、遺産整理や医療・葬儀の希望の記録が重要となります。
60代以上：本格的な終活スタート
定年退職後に終活を本格的に始める方が増え、遺言書やエンディングノートの作成、死後事務委任など具体的な準備を進める時期です。
エンディングノートの重要性
エンディングノートは法的効力はありませんが、本人の思いや希望、財産状況、医療・葬儀の意向などを家族に伝えられる重要なツールです。
これにより遺族の負担を軽減し、トラブルを防げます。
記入や更新を怠るリスクと実例
- 情報が古くなることで家族に混乱が生じる。
- 医療や葬儀の希望が反映されず、本人の意に反した対応になる。
- デジタル遺品の紛失や悪用リスク増大。
- 遺族間の情報齟齬から相続トラブルや裁判に発展することも。
エンディングノートで参考にしたい記事
エンディングノートを種類別に特徴を比較
エンディングノートは書店で売られているのをご存知でしたか？
自社のエンディングノート作成の参考にさせてもらいましたが、書店で販売しているものは本タイプが多く欠点だらけでした。なぜ本タイプが良くないのかも含めて、リングファイルとデジタル版も合わせ比較してみたので参考にしてください。
まごころ終活の安心サポート
- 書きやすく編集も簡単なリング式エンディングノートの提供。
- 終活カウンセラー資格を持つスタッフによる無料相談。
- 他社より安価で実績豊富な死後事務委任サービス。
- 定期見直しのアドバイスと継続支援。
まとめ
どの年代でも早めにエンディングノートを作成し、こまめな更新を怠らないことが将来の安心と家族の負担軽減に直結します。
まごころ終活の終活相談を活用し、安心して終活を進めましょう。
