「負債ゼロ」は最強の武器!借金は親のせいじゃない、若いうちに片付けなきゃ損する理由
まず知るべき「負債」とは?若者の負債のリアル
「終活」における資産整理は、預金(プラス)だけでなく、負債(マイナス)の整理も極めて重要です。
特に若いあなたは、負債を早く解消するほど将来的に圧倒的な「得」をします。
1. 負債の基本の分類とあなたの財産への影響
とはいうものの、負債の定義は超シンプルです。
- 負債とは?
将来的に支払う義務があるお金、あるいは将来の収入から差し引かれることが確定している義務のことです。
そして本当の財産は、持っている資産(預金、投資など)から負債を引いた「純資産額」で決まります。
負債を可視化しなければ、自分が今どれだけの財産を持っているのか、正確に把握することはできません。
2. 若い世代の「主要な負債」と「見落としがちな負債」
「借金」と聞いて真っ先に思い浮かぶもの以外にも、私たちの生活には「これって負債なの?」と感じるような、隠れた負債がたくさん潜んでいます。
| 負債の分類 | 具体的な内容 | 整理の緊急度 |
|---|---|---|
| 主要な負債 | ・住宅ローン ・自動車ローン ・奨学金 ・事業融資 ・消費者金融 |
高い (金額が大きい) |
| 見落としがちな負債 | ・クレジットカードのリボ払い残高や キャッシング ・スマホや家電の分割払い ・未払いの税金や社会保険料 |
極めて高い (金利が高い) |
特に、クレジットカードのリボ払いや分割払いは、買い物をした感覚で負債が増えていき、年利15%以上という高金利になっていることが多く、最も早く手を打つべき負債です。
負債総額を把握せよ!隠れた借金を発見するリストアップ手順
負債のリストアップは、まず「手がかり」を集め、項目を埋めていくだけで完了します。
1. 負債の「手がかり」を全て集める
以下の書類や履歴をチェックし、負債の存在を確認しましょう。
- ローン契約書:
住宅、自動車、教育ローンなどの控え。 - 通帳の引き落とし履歴:
毎月、特定の会社や金融機関への支払い履歴。 - クレジットカードの明細:
特に「リボ残高」や「キャッシング残高」の項目。 - 携帯電話の契約書:
端末代の分割払い残高。 - 督促状:
未払いの税金、国民年金、健康保険料などの通知書。
2. 負債リスト化の項目と総額算出
集めた手がかりを基に、以下の項目でリスト化します。
| 項目 | 確認内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ①債権者名 | 借りた相手(銀行、カード会社、国など) | |
| ②残高(現時点) | 現時点で残っている総額 | これが「負債の壁」 |
| ③金利(年利) | 年何%か?(リボ払いは特に注意) | 金利が高いほど優先度アップ |
| ④毎月の返済額 | いくら支払っているか | |
| ⑤完済予定日 | いつ返し終わるか(わからなければ推定) | |
| ⑥担保の有無 | 住宅など担保に入っているか |
総額の計算式:
すべての負債の残高(②の合計)を算出し、前回の記事でリストアップした全資産から差し引きましょう。
純資産額 = 資産の総額 – 負債の総額
この純資産額こそが、あなたの「今」の経済的な立ち位置を示す最も重要な数字です。
マイナスであれば、すぐにでも整理を始める必要があります。
放置は危険!負債があなたの未来を奪う3大リスク
リストアップを後回しにすると、あなたの未来の自由が奪われていきます。
1. 複利効果の逆襲!負債の金利が資産形成を妨げる
資産運用における複利効果はあなたの味方ですが、負債の金利は恐ろしい「複利の逆襲」として働きます。
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- Aさん借金は毎月ちゃんと返してるから大丈夫だよね?
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- 先輩それは甘い!金利って、雪だるま式に資産が増える「複利」の、真逆の動きをするんだ
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- 先輩例えるなら「砂嵐」!毎月稼いだお金の表面を、金利という砂嵐が削り取り続ける
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- 先輩特に高金利のリボ払いは砂嵐が巨大で、元本を減らしてるつもりでも金利の支払いだけで終わってることがよくあるから、早くリストアップして、この砂嵐を止めないとね
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- Aさん砂嵐…怖い。確かに元本が全然減ってない気がしてた…
金利が高い負債を放置することは、せっかく資産運用で得た利益を全て持っていかれる、非常に大きな「損」につながります。
2. 緊急時の行動力を奪う「信用情報」の悪化
ローンやクレカの返済を2〜3ヶ月以上滞納すると、その情報は「信用情報機関」に記録されます(俗にいうブラックリスト)。
- 記録されると、将来の住宅ローンや車のローン審査に通らなくなります。
- 賃貸住宅の保証会社の審査に影響が出たり、新しいクレジットカードが作れなくなったりと、人生の重要な局面で「行動の自由」が奪われます。
3. 家族への「負の遺産」:万が一の時のリスクと注意点
「終活」は未来の家族への優しさです。
あなたが亡くなった場合、負債も相続の対象になります。
- 団信の確認:
住宅ローンの場合、団体信用生命保険(団信)に入っていれば、残高がゼロになります。契約状況を確認しておきましょう。 - 複雑な手続き:
団信がない負債や、奨学金(連帯保証人がいる場合)などは、家族が相続放棄という複雑で時間のかかる手続きをしなければ、その負債を背負うことになります。
リストに残すことは、家族への最大の配慮です。
若いうちに始める「負債の整理術」
1. 優先順位の決定:「高金利」から片付けろ!
負債を整理する基本は、「金利の低いものより、高いものから先に」集中して繰り上げ返済することです。
- POINT
高金利の負債は、複利の逆襲を最大化させます。例えば、リボ払い残高を貯金や投資に回す前に、貯蓄を崩してでも完済する方が、最終的な「得」になるケースがほとんどです。
2. エンディングノートを活用した負債情報の管理
負債情報も、資産情報と同様に「どこに、いくら、どうやって返済するか」を明確にしておくことが重要です。
- 家族のための記録:
万が一の時、家族が負債の存在や総額、連絡先を把握できるように、エンディングノートに記録しておきましょう。 - 更新性の高い管理が鉄則:
負債は返済によって残高が常に変わります。
そのため、すぐに更新・差し替えができるリング式ファイルのエンディングノートが最適です。
まごころ終活では、更新や削除がしやすく、カスタマイズ性の高いリング式ファイルのエンディングノートを自社で制作しています。
手元に一冊あると、資産整理が格段にスムーズになります。
3. 複雑な問題は専門家に相談
「負債が多すぎて返済計画が立てられない」「リボ払いが膨らみすぎた」など、自分で解決が難しいと感じたら、専門家に頼るのが最も早い解決策です。
終活カウンセラー教会認定の資格を持つまごころ終活のカウンセラーは、若年層の資産・負債整理に強みを持っています。複雑な手続きや判断に迷ったら、まずは無料相談をご利用ください。
まとめ:負債を可視化し、未来の自由を手に入れよう
終活の資産整理で負債をリストアップすることは、未来の人生を能動的にデザインする行為です。
1. 若さこそ最大の武器:
負債は、あなたが持つ最大の武器である「時間」を金利という形で削り取り続けます。
しかし、裏を返せば、若いうちにリストアップし、返済計画を立ててしまえば、最も短期間で負債の呪縛から解放され、その後の人生を圧倒的に有利に進めることができます。
2. 「得」をするための確実な一歩:
負債の全貌を把握することは、純資産(本当の財産)を知ることであり、無駄な支払いを止め、資産形成に舵を切るための最も確実な一歩です。
今日リストアップを始めるだけで、未来の「損」を避け、自由な選択肢を手にすることができます。
この一歩が、将来の豊かさにつながるのです。
「ざっくり家計簿」をつけたり若いうちから習慣付けておけば、時間にも心にも余裕がある未来がまっている。
今すぐ行動できることリスト
- 古い財布や引き出しから、ローン契約書やクレジットカード明細を全て集める。
- 「債権者名」「残高」「金利」の3つだけを書き出す簡易リストを作成する。
- 金利の高い負債(リボやキャッシング)があったら、今月の貯蓄から繰り上げ返済の計画を立てる。
- 「難しそう」「これで合ってる?」と思ったら、まごころ終活の終活の無料相談を活用して、専門家の客観的なアドバイスを受けてみましょう。









